小さな小さなそれは小さな人形のお話

俺は人形を造った
小さな小さなそれは小さな人形を造った
そして僕が深い眠りに落ちると人形たちは動きだす
笑い悲しみ
ときには怒り
そしてこんな事を話し合う
「我々がこの世に生まれてきたのは
  何かしなけばならない事があるからじゃないのか」って・・
僕がただの暇つぶしで作っただけなのに
そんなものある訳が無い
小さな小さなそれは小さな人形達のお話

そんな人形達は部屋のものを使って
なにかを造りはじめる
それは人形達がより生活しやすくなるもの・・
僕が朝目を覚ますとそこは僕の部屋では無くなっていた
人形達には便利なものでも
僕にはゴミの山だった
僕は次の日
人形達も人形達が造ったもの全てを
グチャグチャにして捨てた

そして次に何を造ろうか考えている
小さな小さなそれは小さな人形達のお話